放射線治療科

特徴及び診察内容

放射線治療科の診療業務としては、主にX線を用いた外部照射(体外照射)を行っています。2023年4月に新しい放射線治療装置が導入され、早期の肺癌、脳転移、少数個の転移などに対する定位放射線治療(ピンポイント照射)も行えるようになりました。院外からの放射線治療依頼も受け付けており、入院対応も相談可能です。

医師紹介

役職 氏名
放射線治療科医長 前本 均(まえもと ひとし)

放射線治療科の前本均です。昨年まで非常勤医師としてお世話になっていました。放射線治療装置の更新に伴い、2023年4月に常勤として琉大病院から着任しました。当院は肺がんセンター、および緩和ケア病棟を有しており、放射線治療医としてやりがいを感じます。もちろんその他の疾患についても積極的に取り組んでいきます。よろしくお願い申し上げます。

放射線治療科の装置紹介

高精度放射線治療装置は病変に合わせた形状をミリ単位で調整することで病変にフィットした照射野を形成し、ピンポイントでの治療が可能。IGRT(画像誘導放射線治療)や呼吸性移動対策、正確に病変の位置を合わせるための6軸方向移動可能な寝台。これらの新たな機能により正常な組織への線量を抑え、副作用の低減と正確で精度の高い治療が可能となりました。

 

 

 

治療計画CT装置(SOMATOM go Sim)

撮影時は、実際に放射線治療を行う体勢になっていただき撮影を行います。この際、治療時に毎回同じ条件が保てるよう処置を行ったり固定具を作成したりする場合もございます。

 

 

 

3次元治療計画装置(Eclipse)

治療計画CTで撮影したデータを使用し病巣の位置、正常部位の位置を正確に把握し治療に最適な放射線の方向や範囲を決定し、コンピュータにより放射線の線量を計算します。

 

 

 

高精度放射線治療を安全かつ正確に提供するため様々な検証を行っています。

中心線量測定

放射線治療専門医によって作成された治療計画の線量を測定器を用いて実測を行い、中心の線量が一致しているか検証を行います。

 

 

 

線量分布比較(体幹部)

定位放射線治療や強度変調放射線治療では様々な方向から放射線を照射します。4D円筒型検出器を用いて360°どの角度からも測定データが得られ線量分布を比較することが可能です。

 

線量分布比較(頭部)

脳定位放射線治療用ファントムと組み合わせ小照射野に対応した相対線量分布の測定と解析を行います。