肺がん 2次検診 のご案内
沖縄病院では、2025年4月から肺がん2次検診は予約制となりました。
受診をご希望の際は 098-898-2121 (沖縄病院代表)へご連絡ください。
診察と検査の予約を行います。
検診を受診して「要精査」と判定された方へ
定期検査のレントゲン写真で「要精査」となり、2次検診(精密検査)を勧められた方でも、必ずしも病気が存在しているとは限りません。
検診は病気の「早期発見」のために行われており、悪性の病気の存在が疑わしい場合だけでなく、軽微な異常が認められても「念のため」精密検査を勧められる場合もあります。
放置すると進行するような病気があるかどうか調べるためにも、検診でひっかかった場合は専門の病院の受診(2次検診)をお勧めします。
2次検診の結果、どんな病気がみつかっているの?
2024年の1月~3月の間に2次検診で沖縄病院を受診し、その後CT検査などを受けられた方の検査結果を示します。
7割以上の方が治療の必要がない「異常なし」または「差支えなし」という結果でした。
2割の方ががんではない良性の疾患で、通院や入院による治療や定期的な経過観察を受けています。
1割弱※は肺がんなど悪性の疾患と診断されました。
※沖縄病院は肺がんを診療することが多いため、他施設よりも肺がんが疑わしい方を紹介される傾向があるかもしれません。そのため2次精査を受ける方で「がん」と診断される方が他の施設より高くなっている可能性があります。
日本の肺がん検診による2次精査でも2~3%の割合で肺がんが発見されています。
このように2~8%の割合でがんが見つかることもあるため、健診で「要精査」となった方は放っておかずに、専門の医療機関を受診することをお勧めします。
より詳しく知りたい方へ
肺がん検診を受けた方のどれぐらいが「肺がん」と診断されているか?
- 肺がん検診を受ける方
- 10,000人当たり
- 要精査といわれる方
- 200人ぐらい
- そのうち病院を受診する方
- 160人ぐらい (沖縄県では130人ぐらい!)
- 受診して「がん」と分かる方
- 3~5人ぐらい
肺がん検診を受ける方の0.03~0.05%ががんと診断されています。
また、肺がん検診の精密検査を受ける方の2~3%ががんと診断されています。
上記はあくまで目安とお考え下さい。
女性や若年者が多いかどうか、職域検診者が占める割合が変わると「がん」の診断頻度も変わります。
参考サイト
沖縄県のがん情報ポータルサイト おきなわがんネット みるん・しるん 肺がん 施設別 登録数推移
https://mirunshirun.jp/investigate/lungs/#Tab-area1
沖縄県HP がん対策 がん検診 沖縄県におけるがん検診の各種データ
https://www.pref.okinawa.jp/iryokenko/shippeikansensho/1005229/1018587/1021518.html
日本肺癌学会HP 患者さんのための肺がんガイドブックweb版 肺がんの診断に必要な検査
https://www.haigan.gr.jp/public/guidebook/2022/2022/Q5.html
日本医師会HP 知っておきたいがん検診 データで見るがん検診
https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/data/detection/
日本対がん協会HP がん予防・がん検診の推進 検診の意義と目的
https://www.jcancer.jp/about_cancer_and_checkup/
(最終閲覧日 2024/11/7)