アルツハイマー型認知症治療の開始について

レカネマブ(医薬品名;レケンビ点滴静注)

アルツハイマー病の原因に働きかけて病気の進行自体を抑制する薬として、国内で初めて承認された薬が2023年12月末に使用できるようになりました。
この薬の使用により、認知機能障害の悪化が有意に(18ヶ月で27.1%)抑制されたことが報告されています。
今回、沖縄県でも対象となる患者さんへの治療が出来るようになりました。
当院でも治療を開始いたします。


以下、ご参照下さい。(クリックすると厚生労働省のホームページに移動します。)



治療を受けるにあたって

対象となる疾患

  • アルツハイマー病に関連した軽度認知障害
  • 軽度のアルツハイマー病

治療方法

注射薬で2週間に1度、約1時間ほどかけて点滴で投与します

期待できる効果

認知機能障害の悪化が抑制されます(進行のスピードを緩やかにします)

注意する点・考慮する点

  1. 完全に病気を治す治療ではありません
  2. 副作用(頭痛やめまい)も1~2割の人に認めると報告されています
  3. 医療費が高額となります
医療費について

お薬代と通院治療にかかる診療費・検査費を合わせて、3割負担の場合ひと月当たり約10万円ほどかかります。
高額療養費制度などの利用をご検討ください。


治療を検討されている方へ

完全予約制のため、沖縄県認知症疾患医療センターなどからのご紹介のみに対応させていただいております。
治療を受けることができるのかご心配な方は、まずかかりつけ医に相談ください。
治療が開始となるまでの流れをご紹介しています。


沖縄県認知症疾患医療センター
以下、ご参照下さい。(クリックすると沖縄県認知症疾患医療センターに移動します。)