国立病院機構沖縄病院 院長
川畑 勉

国立病院機構沖縄病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。木々の花が咲き誇り、清々しい季節となりました。

皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は当院の医療に対してご理解とご支援を賜り感謝申し上げます。

時代は平成から令和へと改元となり、医療界も地域包括ケアシステムの構築へと舵が切られ、当院も一般病棟を地域包括ケア病棟への変更を予定しており、新しい時代への一歩を踏み出した感があります。

さて、当院は令和の時代を迎える今年、創立71年目を歩みだしました。結核が蔓延し、治療に窮していた創立当初の時代から、今では結核の入院患者数が一桁に減少するに至り、今月から一般病棟14床を加えたユニット病棟の運営に変更いたしましたことをご報告申し上げます。

また脳神経内科の診療においては平成24年に沖縄県から難病医療拠点病院に指定されて以来、患者数は上昇を続け、今後もさらに緩やかな上昇が予測されることから、時代のニーズに対応すべく神経難病病棟(南3)45床、筋ジストロフィー病棟(西1+西2)100床を常勤スタッフ8名と研修医が診療に携わっています。

肺癌診療においては、昨年(平成30年)、「肺がんセンター」を設立し、呼吸器内科・外科・放射線科・病理診断科の13名が力を合わせて、これまで以上の治療成績向上をめざして日々研鑽に努めています。

治療に難渋する症例がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。地域住民の皆様におかれましては、肺癌早期発見のための「肺ドック」のご利用をお勧めします。

新薬(分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害剤)の登場と手術手技の向上で肺がんの治療成績は格段に進歩していることを実感しています。

緩和医療科においてはエンドオブライフを平穏の下、送っていただけますように専門医と認定看護師をはじめとする全職員が一丸となって、質の高い医療と看護の提供に努めております。

病棟見学はいつでもご案内させていただきますのでお気軽にお越しください。ここにご紹介申し上げました4つの「ブランド」に加え、消化器内科では、苦痛のない検査と消化器病の早期発見に実績を積み重ねています。

整形外科領域では骨軟部腫瘍と転移性骨腫瘍に対する治療実績を積み重ねてまいりました。更なる向上に努めてまいります。今後とも皆様のご支援とご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

令和元年5月