看護部案内
沖縄病院 看護部について
当院の看護部は、良質で懇切丁寧な看護サービスを提供しており、良好な人間関係に基づく心のこもった看護を実践しております。
看護部のご紹介
看護部の理念
病む人とその家族の人権を尊重し、信頼される責任ある看護サービスを提供します。
看護部の運営方針
- 懇切丁寧に良質な看護サービスを提供する
- 専門職業人として専門的知識・技術・態度を身につけ実践能力を高める
- 組織の一員として、病院経営に積極的に参画する
看護体制
看護単位 | 9看護単位(病棟:7単位、外来1単位、手術室・中材1単位) |
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看護方式 | 受け持ち看護師制およびチームナーシング |
勤務体制 | 3交替制:日勤・準夜勤・深夜勤(各7.45時間) |
2交替制:日勤(7.45時間)・長日勤(9.5時間)・夜勤(13.45時間) |
看護職員等
2021年6月1日 現在
職種 | 常勤職員 | 非常勤職員 | 計 | ||
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看護師 | |||||
看護師長等 | 14 | 0 | 14 | 237 | |
副看護師長 | 11 | 0 | 11 | ||
看護師・准看護師 | 210 | 2 | 212 | ||
療養介助専門員 | 16 | 0 | 16 | ||
看護助手・事務助手 | 2 | 23 | 25 |
看護部の教育
クリニカルラダーレベルに基づいた教育計画を実施しています。
沖縄病院の教育理念
看護部の理念に基づく看護が実践できるよう、患者およびその家族の理解に努め、安全・安心を保証する質の高い看護サービスを提供できる看護者を育成する。
沖縄病院看護部の教育目的
- 看護の専門的な知識、技術を習得し、倫理に基づいた看護実践ができる。
- 患者および家族の人権を尊重し、良好な人間関係を築き、心のこもった看護が実践できる。
- 社会人、医療人としての基本的なコミュニケーション技術を身に付け、患者・家族、医療チーム内の人間関係を築き、調整を図ることができる。
- リスク感性を磨き、医療安全の確保ができる。
- 専門職業人として多職種と協働し、チームの一員として看護の役割を発揮できる。
- 問題意識や研究的視点を養い、看護専門職として主体的に学び、自己研鑽できる。
沖縄病院の教育プログラム
沖縄病院看護部の教育は、国立病院機構の全国統一である教育プログラム「看護職員能力開発プログラム:ACTyナース Ver.2」に沿って、全看護職員を対象として、看護職員のキャリアパス制度をもとに、生涯学習ができるよう教育ラダー(クリニカルラダー)を備えています。
新人看護師の教育研修の様子
県内外の看護学校、看護大学を卒業し、毎年新人看護師が入職します。新人看護師の教育研修の一部をご紹介します。
研究発表・雑誌投稿
2022年度
第76回 国立総合医学会
- 副看護師長の課題達成能力開発に向けた教育的支援~リフレクションを活用した取り組み支援を通して~:玉木彰子
- 迷わず動ける!患者不在・離院発生時の対応マニュアル整備と活用に向けて:山本泉美
- 副看護師長の労務管理能力向上の取り組み:大嶺あゆみ
- 人材育成における未来思考型コンピテンシー・モデルの効果的な活用方法の検討:又吉直樹
- 新型コロナウイルス感染症高齢患者のKTバランスチャートからの関わり:青木暁美
第13回 日本臨床栄養代謝学会
- 嚥下障害患者への適切な嚥下調整食の提供を目指して:大村葉子
第37回 沖縄県看護研究学会学術集会
- 看護師の倫理行動に関する実態調査:伊良部梨知子
第42回 国立沖縄病院医学雑誌
- 看護における倫理教育と倫理カンファレンスの導入:末松厚子
- 認知症をもつCOVID-19感染症患者の関わり:国吉桐子
- がん患者・家族とのかかわりにストレスを抱える看護師の対処行動となる認知行動変容~がん看護研修を実施して~:徳本優喜
- リフレクションにより明らかとなった看護師長としての課題:竹田美智枝
2021年度
第75回 国立病院総合医学会
- 認知症をもつCOVID-19感染症患者の関わり:国吉桐子
- リフレクションが看護管理者に与える影響:竹田美智枝
第36回 沖縄県看護研究学会学術集会
- がん患者・家族とのかかわりにストレスを抱える看護師の対処行動となる認知行動変容~がん看護研修を実施して~:徳本優喜
第41回 国立沖縄病院医学雑誌
- 当院看護師の学習ニード・教育ニードの実態調査:山本泉美
- COVID-19に対応した看護師のモチベーションについての一考察:入澤光
- 住み慣れた自宅退院に向けた退院前訪問の実施~患者が安心して生活を送るため~:米須詩織
スペシャリスト
認定看護師
沖縄病院では7領域10名の認定看護師と、特定行為看護師3名が活躍しています。
緩和ケア認定看護師
患者さんとその家族は、病気と診断されることで、心や体だけでなく、経済面での苦悩や社会的な役割の喪失、自らの生と死に関する苦悩など、たくさんのつらい気持ちを抱えることになります。
医師や看護師、薬剤師、栄養士、心理士、MSWで構成された緩和ケアチームの一員として、患者さんとその家族に寄り添い、診断期、治療期、終末期のどの時期においてもシームレスで継続的な関わりを持つことで、その気持ちを少しでも緩和できるよう支援いたします。いつでもご相談ください。
がん性疼痛認定看護師
がん患者の約半数以上は、何らかの痛みを抱えており、がん治療の過程では身体的な痛みのみならず、社会的・精神的・スピリチュアルといった様々な痛みを経験します。痛みを我慢することで、患者さんやそのご家族のQOL(生活の質)が低下し、治療に対する意欲も無くなってきます。
様々な痛みと向き合う患者さんとそのご家族を支援し、少しでも痛みが和らぎ穏やかな日常を送ることができるよう手助けするのが、がん性疼痛看護認定看護師の役割です。痛み治療について、いつでもご相談ください。
がん放射線看護認定看護師
認定看護師として、外来・入院で放射線治療を受ける患者さんの診療の介助を行い、オリエンテーションやケアを通して、患者さんの不安の軽減に努めています。
さらに、患者さん自身にも治療に参画していただき、副作用の早期発見ができるようセルフケア支援を行っています。また、治療目的を多職種で共有し、医療チーム全体で患者さんを支援する体制を構築するための調整役も担っています。
がん化学療法看護認定看護師
がん化学療法看護認定看護師の役割には、安心・安全・確実な投与管理は勿論のこと、がん化学療法を受ける患者さんとそのご家族の身体的・心理的・社会的な状況を包括的に理解し、安心して治療が受けられるように支援することです。
治療による副作用については、最小限に抑えられる方法を患者さんやご家族と共に考え、自分らしい生活を過ごせるように支えていきます。
患者さんやご家族のニーズに対応できるよう他職種で協働していきますので、いつでも気軽にお尋ねください。
皮膚・排泄ケア認定看護師
皮膚・排泄ケア領域とは、W:創傷、O:ストーマ、C:コンチネンス(失禁)のケアの3領域を指します。
健康を害した皮膚並びに皮膚障害のリスクの高い脆弱な皮膚に対するスキンケアを中心に、創傷管理や排泄ケアを行っています。皮膚状態や排泄の問題は患者さんのQOLにも大きく影響します。
皮膚のトラブルや排泄の問題は入院中だけではありません。退院後も適切なケアが継続され、患者さんやご家族が安心して社会生活を送られるよう支援します。
摂食・嚥下障害看護認定看護師
「食べること」は、栄養を摂取することだけでなく、美味しい楽しいといった満足感や幸福感を得る行為であり、生きる喜びや活力にもつながります。
加齢や疾患により「食べること」が障害された患者さんに対し、誤嚥や低栄養などのリスク管理と安全に美味しく楽しく食べるための支援を、多職種と協働し実践することが摂食・嚥下看護認定看護師の役割です。
患者さんの「食べたい」気持ちに寄り添い、摂食・嚥下障害に対する看護の質の向上に努めています。
感染管理認定看護師
院内では抗菌薬使用患者や血液培養陽性患者、耐性菌検出患者を対象に、医師・薬剤師・検査技師・看護師で構成された感染対策チームの一員として毎週院内ラウンドを行っています。
近年猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症について、院内外で感染対策が実施できるよう職員や地域住民に効果的な手洗い方法や正しいマスクの着用方法など啓発活動を行い、感染拡大を少しでも抑えることが出来るよう活動しています。
感染対策に関することはいつでもご相談下さい。
特定行為看護師
特定行為
特定行為とは、医師の診療の補助です。21区分38行為あります。医師の指示のもと手順書(指示書)に基づき、認められた診療の補助行為(特定行為)を行います。
特定行為看護師は、特定行為を実施する上で必要となる臨床診断、知識、技術を見につけるため、指定された研修機関で、専門的な研修を受講しています。
- 主な行為内容:
- 気管カニューレの交換、胃瘻カテーテルの交換、胸腔ドレーンの抜去、人工呼吸器管理、輸液による栄養および水分管理など
特定行為看護師 ろう孔管理関連
ろう孔管理関連の胃瘻造設に関する意思決定支援から造設後の瘻孔管理を行っています。定期的な胃瘻カテーテル交換を実施しています。また、患者さんの視点をベースとした、適切なタイミングで根拠に基づいた安全なケアを提供し、患者さんやその家族が安心して日常生活が送られるよう支援し、QOLの向上に繋げています。
特定行為看護師 呼吸器関連
呼吸器関連に関する、1区分4行為の人工呼吸器の設定変更や人工呼吸器からの離脱、人工呼吸器装着中の鎮静剤の投与量の調整を実施しています。質の高いケアを提供することを目的にRST(呼吸サポートチーム)と協働して活動しています。
患者さんの症状や状態に合わせて、人工呼吸器の導入から離脱まで、安全に安心して治療が受けられるよう努めています。
特定行為看護師 栄養及び水分管理に関わる薬剤投与関連
持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整と脱水症状に対する輸液による補正を実施しています。高カロリー輸液が投与されている患者さんの状態に応じ、投与管理が適正かをアセスメントを行い、投与量の調整を行います。また、脱水の有無を判断し、介入が必要な場合はプランニングをお行い、適切な輸液の種類の選択を行い、適正な輸液量を投与します。今後も栄養面に関して早期介入を行い、患者さんの症状をいち早く改善できるよう介入致します。
特定行為看護師 胸腔ドレーン管理関連
低圧胸腔内持続吸引器の吸引圧の設定及び変更、胸腔ドレーン抜去を実施します。低圧胸腔内持続吸引器の設定および変更は、患者さんの病態や症状などから臨床推論を駆使し、タイムリーに行います。また、胸腔ドレーンの不必要な留置は感染のリスクとなりうるため、ドレーン抜去のタイミングが重要となってきます。患者の状態変化を早期に捉え、安心・安全を保障しながら対応できるよう尽力致します。
研修会等のご案内
看護実践講座
認定看護師および認定看護師教育課程修了者による講座です。
がん看護、感染管理、皮膚排泄など様々な分野の認定看護師が、地域の看護職の皆様へ最新の情報の発信や、看護について共に学び交流を深める場となっています。
出張講座
認定看護師や経験豊富なベテラン看護師による出張講座を行っています。
クリニックや訪問看護ステーションなどの医療関係の他、一般企業にも訪問しています。内容は、感染予防や成人病予防と生活改善、肺炎予防等です。
出張講座の実績
- 2019年 6 月
- 「手洗いと感染予防について」 感染管理認定看護師 竹田 美智枝
- 2019年 8 月
- 「生活習慣病・熱中症について」 看護師長 大嶺 あゆみ
- 2019年 9 月
- 「食事療法について」 看護師長 下地 美千代
当院では6領域6名の認定看護師、2名の特定行為看護師が在籍しています。それぞれの専門知識を活かし、少しでも地域の方々のご支援になればと考えております。ご要望に応じた学習会の実践やご相談に対応いたします。お気軽にお問い合わせください。
【対象】
● 宜野湾市内の病院、施設、訪問看護ステーション
【当院在籍の認定看護師・特定行為研修者】
認定看護師:がん放射線療法看護、感染管理、皮膚排泄ケア
※現在、がん放射線療法看護、がん化学療法看護は出前講座休止中です。
特定行為看護師:ろう孔管理関連、呼吸器関連
● 講義内容の詳細は「専門分野一覧」をご確認下さい。
【研修形態】
● 現地開催、Web形式のいずれかを選択してください。
【お申し込み方法】
「認定看護師・特定行為看護師出前講座申込書」を記載し、用紙の下に記載されている看護部へ FAX をお願いします。
● 後日担当の認定看護師・特定行為看護師と調整し、看護部よりメールで返信いたします。
● 派遣が決定いたしましたら「派遣依頼書」を沖縄病院宛てに3通郵送してください。
【依頼に関するお願い】
● 講義料は無料です。施設利用料、駐車料金・資料の印刷に関しては、依頼施設にご負担をお願いしております。
● 原則2ヶ月前までに依頼をお願い致します。出前講座の希望日時は第3希望日まで記載をお願いしていますが、当院の機材等の都合により、希望に添えない場合もあります。その場合は、担当者の方と日時の調整をさせていただきます。
● 現地開催の場合、3密を避けることが出来る会場の準備をお願いします。
【Web形式講座のお願い】
● Cisco Webex、Zoom を使用できる環境の整備をお願いいたします。
➣ Zoom の場合、当院がホストになることが出来ません。可能な限り Cisco Webex の使用環境を準備お願いします。
● 出前講座開始の30分前には、事前に接続テストをさせていただきます。
● 出前講座受講の際は、密にならない環境調整をお願いいたします。
【書類関係】
宜野湾シティFM(81.8MHZ)出演
沖縄病院では、医師や看護師が宜野湾シティFMに出演し、その時節に応じた内容や、トピックスなどを取り上げ、分かりやすくお話しています。
放送日:毎週月曜 16:30~16:57
- 2020年10月
- 「新型コロナウイルス感染症の拡大予防対策について」 感染管理認定看護師 竹田 美智恵
- 2019年11月
- 「緩和ケア病棟について」 看護師長 内山 瑞乃
- 2019年 6 月
- 「レスパイト入院について」 難病看護師 新里 恵
- 2019年 4 月
- 「摂食嚥下障害について」 摂食嚥下障害看護認定看護師 大村 葉子
- 2018年10月
- 「痛みについて」 癌性疼痛看護認定看護師 伊良部 梨知子
- 2018年 4 月
- 「麻疹(はしか)について」 感染管理認定看護師 谷村 久美